結婚式場選びで悩む方へ!見積書や費用明細のチェックポイントについて紹介!
結婚式の準備は楽しみな反面、
「予算はどれくらい必要?」
「見積書の見方がわからない」
「追加費用が心配…」など、
様々な不安もあるのではないでしょうか。
特に結婚式場からもらう見積書は
項目が多く、初めて見る方には
複雑に感じられるかもしれません。
この記事では、結婚式場の
見積書の読み方や、
追加費用が発生しやすいポイント、
賢く交渉する方法まで
詳しく解説していきます。
平均で約100万円も膨らむといわれる
結婚式の予算。
見積書をしっかり理解して、
後悔のない結婚式を実現しましょう。
結婚式の見積書とは?
基本を理解しよう
結婚式場を訪問すると
必ず受け取ることになる「見積書」。
これは単なる価格表ではなく、
あなたの結婚式にかかる
全ての費用を項目別に示した
重要な書類です。
見積書の基本を理解することが、
予算管理の第一歩となります。
見積書の基本構成と役割
結婚式の見積書は、
挙式や披露宴にかかる費用を
詳細に記載した書類です。
具体的には以下のような
項目が含まれています。
挙式に関する費用
(挙式料、介添料など)
披露宴に関する費用
(会場料、料理、ドリンク代など)
衣装関連費用
(新郎新婦の衣装、小物など)
装花関連費用
(会場装花、ブーケなど)
引き出物・引き菓子代
ペーパーアイテム
(招待状、席次表など)
演出費用
(司会者、音響、照明など)
写真・映像関連費用
見積書は単なる金額表示だけでなく、
契約の基礎となる重要書類です。
後々のトラブルを避けるためにも、
細部まで確認しましょう。
見積書を読む際の基本姿勢
見積書を受け取ったら、
次のポイントを心がけましょう。
わからない項目は必ず質問する
含まれていない費用
(オプション)も確認する
最終的な総額を必ず確認する
プランナーから
「これはだいたいの金額です」と
説明されることもありますが、
後から大きく変わる可能性が
あることを念頭に置いておきましょう。
実際、ゼクシィ結婚トレンド調査2024
によると、約8割のカップルが
最終的な費用が
見積もりより増加したと回答しています。
結婚式見積書の種類と変化する理由
結婚式の準備が進むにつれて、
見積書の内容も変化していきます。
なぜ見積額が変わるのか、
その種類と流れを理解しておきましょう。
見積書の3つの段階
一般的に、結婚式の見積書は
次の3段階で提示されます。
【初期見積もり】
タイミング…式場見学時
特徴…基本の最低価格で構成。
実際より低めの設定が多い
【中間見積もり】
タイミング…内容が決まった段階
特徴…内容が反映され始め、
価格上昇が見られることが多い
【最終見積もり】
タイミング…人数・詳細決定後
特徴…実際の請求額に近い金額。
初期から大きく変わることも
見積もりが上がる主な原因
なぜ多くのカップルが
「見積もりより費用が上がった」と
感じるのでしょうか?
ゼクシィ結婚トレンド調査2024によると、
見積もりが上がったカップルは
79.6%にも達し、
平均で約100万円も増加しています。
その主な原因を見てみましょう
招待人数の増加
当初の予定より招待客が増え、
料理代やドリンク代、
引き出物代など
人数比例の費用が上昇
オプションの追加
打ち合わせを重ね、
演出や装飾などのオプションを
追加してしまうケース
グレードアップ
衣装や料理、装花などを
上位グレードに変更することで
費用が上昇
初期見積もりに含まれていない項目
フラワーシャワーや音響機材など、
初期見積もりに含まれていない
費用が後から追加
初期見積もりは「最低限の内容」で
作成されていることを
理解しておくことが大切です。
実際の結婚式では
さまざまな要素が追加されるため、
予算に余裕を持たせておくことを
おすすめします。
見積書の項目別チェックポイント
結婚式の見積書には
多くの項目が含まれています。
それぞれの項目で
チェックすべきポイントを
詳しく見ていきましょう。
挙式関連の費用チェック
挙式関連の見積もりでは
以下の点に注意しましょう
挙式料
教会式、神前式、人前式など
形式によって金額が異なります
(10〜30万円程度)
介添料
新郎新婦のサポートをする
スタッフの費用
(5〜10万円程度)
音楽演奏
生演奏かCDかで
費用が変わります
牧師・神主への謝礼
別途必要な場合があります
挙式スタイルによって
費用が大きく変わるため、
どのスタイルを選ぶかは
予算に大きく影響します。
初期見積もりでどのスタイルの
費用が計上されているかを
しっかり確認しましょう。
披露宴関連の費用チェック
披露宴は結婚式費用の中で
最も大きな割合を占める部分です
会場使用料
時間延長があると
追加料金が発生します
料理・ドリンク代
1名あたりの単価×人数
で計算されます
(1万〜2万円/人程度)
サービス料
料理やドリンク代の
10〜15%程度が一般的です
ウェディングケーキ
見栄えの良い装飾ケーキを選ぶと
追加費用が発生することも
控室使用料
新郎新婦や親族の控室費用が
別途必要な場合があります
特に料理とドリンクは
総額に大きく影響するため、
ゲスト一人あたりの単価と
合計金額をしっかり確認することが重要です。
また、試食費用が別途必要な場合もあります。
衣装関連の費用チェック
衣装関連の費用は
見落としがちな追加費用が
多い項目です
*新婦衣装*
・ドレスのランクと追加料金
・小物(ベール、グローブなど)
が含まれているか
・衣装の着数と料金の関係
【新郎衣装】
・タキシードのランクと追加料金
・小物(靴、アクセサリーなど)
が含まれているか
【ヘアメイク】
・リハーサルメイクは含まれているか
・お色直し時の再セット料金
・担当者のランクによる料金差
【衣装持ち込み料】
・外部で調達した衣装の
持ち込み料の有無
特に要注意なのが
「お色直し」に関連する費用です。
衣装を着替える回数が増えるほど、
衣装レンタル料だけでなく、
ヘアメイクの再セット料も
追加で発生します。
初期見積もりには1着分しか
含まれていないことも珍しくありません。
装花関連の費用チェック
装花は会場の雰囲気を
大きく左右する
重要な要素ですが、
追加料金も発生しやすい項目です
メインテーブル装花
高砂やメインテーブルの装飾
(5〜15万円程度)
ゲストテーブル装花
テーブルごとに設置する装花
(テーブル数×単価)
ブーケ・ブートニア
新婦のブーケと新郎の胸に付く花
(3〜5万円程度)
ウェルカムスペース装花
エントランスや
ウェルカムボードの装飾
(別途費用が発生することが多い)
ケーキ装花
ウェディングケーキに飾る生花
(別途費用が発生することが多い)
装花は季節や花材によって
価格が大きく変動します。
また、初期見積もりには
基本的な装花のみが
含まれていることが多いため、
後から追加すると
費用が膨らみやすい項目です。
どの範囲までが見積もりに含まれているか、
明確に確認しましょう。
引き出物・ペーパーアイテムの費用チェック
ゲスト人数に比例して
費用が変わる項目も
しっかりチェックしましょう
引き出物
ゲストへのギフト
(3,000〜5,000円/人程度)
引き菓子
お菓子や小物
(1,000〜2,000円/人程度)
引き出物袋
包装や紙袋代
(500〜1,000円/人程度)
招待状
印刷費、送料、返信はがき代
(1,000〜2,000円/組程度)
席次表・メニュー表
デザインや紙質によって費用が変動
席札
ゲスト一人ひとりの名前が入った席札
これらのアイテムは
DIYで作成することで
費用を抑えられる可能性がありますが、
持ち込み料が発生することもあるため、
事前に確認が必要です。
特に引き出物は宅配で
直接ゲストに送ることで
持ち込み料を回避できるケースもあります。
見落としがちな追加費用がかかる項目
ここでは、初期見積もりには
含まれていないことが多い
費用項目を解説します。
演出関連の追加費用
結婚式の演出は、初期見積もりに
含まれていないことが多く、
後から追加すると
大きな費用増加につながります
【プロフィールムービー】
平均費用…5〜10万円
注意点…データ編集料がかかることも
【エンドロール】
平均費用…10〜15万円
注意点…当日撮影した写真を含める場合は追加料金
【フラワーシャワー】
平均費用…2〜5万円
注意点…花びらと紙吹雪では料金が異なる
【キャンドルサービス】
平均費用…3〜5万円
注意点…キャンドル本数で料金変動
【音響・照明演出】
平均費用…3〜10万円
注意点…基本料金に含まれていない
特殊照明は追加料金
演出は一つひとつは
数万円程度ですが、
複数を追加すると
総額が大きく膨らむことになります。
「どの演出が初期見積もりに
含まれているか」を確認し、
必要な演出は初期段階で
盛り込むようにしましょう。
記録関連の追加費用
結婚式の思い出を残す
写真や映像関連の費用も、
想像以上に高額になることがあります
写真撮影
カメラマン料金
(10〜20万円程度)
アルバム製作
デザインや枚数によって
費用が変動
(5〜15万円程度)
データ納品料
撮影した写真データの料金
(5〜10万円程度)
映像撮影
ビデオ撮影スタッフの料金
(10〜20万円程度)
DVD・Blu-ray制作
編集・パッケージ料金
(3〜8万円程度)
写真や映像関連で
特に注意したいのは、
「撮影料」と「データ料」が
別々に設定されていることです。
撮影だけで、データやアルバムは
別料金というケースが多いため、
最終的にどのような形で
写真や映像を受け取りたいのか考え、
それに必要な費用を確認しましょう。
当日の運営関連費用
結婚式当日の人件費や運営費も、
見落としがちな費用項目です
司会者料金
進行役の人件費
(3〜8万円程度)
介添人料金
着付けや移動のサポート
(3〜6万円程度)
控室料
親族や参列者の控室使用料
(会場による)
延長料金
予定時間を超えた場合の
追加料金
(30分あたり5〜10万円程度)
お車代・宿泊費
遠方からのゲストへの
配慮費用(実費)
特に注意したいのが「延長料金」です。
予定していた進行が遅れると、
思わぬ追加費用が発生することがあります。
また、司会者やコーディネーターの
ランクによっても費用が変わることが
あるため、初期見積もり時点で
どのランクのスタッフが
想定されているのかを
確認しておくとよいでしょう。
結婚式費用を賢く抑える
効果的な方法
結婚式の費用を抑えるには、
計画的なアプローチが必要です。
ここでは具体的な節約術をご紹介します。
招待人数の最適化
結婚式の費用を
最も大きく左右するのは
ゲスト人数です。
招待人数を見直すことで、
以下の費用を削減できます
料理・ドリンク代
一人あたり1〜2万円
引き出物代
一人あたり3,000〜5,000円
席次表・席札などの印刷物
一人あたり1,000〜2,000円
テーブル装花
テーブル数による
(1台あたり5,000〜10,000円程度)
ゲスト1人あたりの総コストは、
およそ2〜3万円と考えるとよいでしょう。
例えば招待人数を
80人から60人に減らすだけで、
40〜60万円の節約になります。
「本当に招待すべき人」を考え直すことで、
予算を大きく削減できます。
シーズン・日取りの選択
結婚式の日程によっても
費用は大きく変わります
【オフシーズン選択】
特徴…繁忙期(春・秋)に
比べて会場費が安くなることが多い
効果…10〜30%の割引が期待できる
【平日開催】
特徴…土日祝に比べて会場費が安くなる
効果…20〜40%の割引が期待できる
【時間帯選択】
特徴…ディナータイムより、
ランチタイムの方が安くなる傾向
効果…料理単価で1,000〜3,000円/人の差
特に平日や冬季の結婚式を選ぶと、
会場側から大幅な割引を
受けられることがあります。
また、結婚式の開始時間を
早めることで、ランチタイムの
料金設定を適用できる場合もあります。
日程や時間帯に柔軟性がある場合は、
会場に「割引プラン」の
有無を確認してみましょう。
DIYと持ち込みの活用
自分たちで準備できるものは、
DIYや外部調達することによって
費用を抑えることができます。
ペーパーアイテム
招待状、席次表、席札などを自作
(5〜15万円の節約)
引き出物
式場以外で購入し持ち込む
(1,000〜2,000円/人の節約)
小物・装飾品
ウェルカムボードや
装飾小物を自作
(3〜10万円の節約)
衣装
外部のドレスショップで
レンタルする
(5〜15万円の節約)
ただし、持ち込みには
「持ち込み料」がかかる場合があり、
事前に確認が必要です。
持ち込み料が無料の式場もあるので、
式場選びの段階で
確認しておくとよいでしょう。
また、DIYにはそれなりの時間と
労力、そして材料費がかかることも
念頭に置いておきましょう。
見積書の交渉術と
戦略的なアプローチ
結婚式場との交渉は、
適切なタイミングと方法で
行うことが重要です。
ここでは効果的な交渉術をご紹介します。
最適な交渉タイミングを見極める
結婚式場との交渉には
ベストなタイミングがあります。
【契約前】
交渉内容
・基本プランの値引き
・会場費の割引
・持ち込み料の免除
・特典の追加
効果…非常に高い
(最も交渉力がある時期)
【契約直後】
交渉内容
・具体的なオプションの相談
・プランの微調整
効果…比較的高い
【打ち合わせ期間中】
交渉内容
・オプションの追加交渉
・グレードアップの相談
効果…中程度
(内容による)
【結婚式直前】
交渉内容
・最終調整
・小さな追加リクエスト
効果…低い
(大きな変更は難しい)
契約前が最も交渉力がある時期です。
この時期を逃すと、
後からの大幅な値引き交渉は
難しくなります。
特に「予約が埋まりにくい日程」や
「キャンセルが出た日程」については、
式場側も柔軟に
対応してくれることがあるので、
相談してみましょう。
効果的な交渉方法とアプローチ
結婚式場との交渉を
成功させるための
アプローチ方法をご紹介します
希望を最初から伝える
後から追加するよりも
初期段階で盛り込む方が交渉しやすい
不要なものを削る
セットプランに含まれていても
使わないものは削減交渉
具体的な要望を伝える
「値引きしてほしい」ではなく
「挙式料を10万円割引してほしい」など
比較材料を提示する
複数の式場で見積もりを取り、
「他の式場ではこの条件で〇〇万円でした」と
具体的な金額や条件を伝える
優先順位を決めておく
何が譲れて何が譲れないかを
明確にしておく
持ち込み料の交渉
「○○を持ち込むので、
持ち込み料を免除してほしい」と
具体的に交渉
交渉は対立ではなく、双方にとって
納得のいく結果を目指す話し合いです。
プランナーを敵視するのではなく、
「一緒に素敵な結婚式を作りたい」
という姿勢で臨むことが大切です。
交渉可能な項目と交渉が難しい項目
すべての項目が交渉可能
というわけではありません。
交渉しやすい項目と
難しい項目を理解しておきましょう。
交渉しやすい項目
・会場費/挙式料の割引
・持ち込み料の免除
・特典(無料試食、前撮り等)の追加
・装花のグレードアップ
交渉が難しい項目
・ウェルカムドリンクのサービス
・料理の単価
・サービス料率
・基本的な人件費(司会者、カメラマン等)
・繁忙期の日程割引
・衣装の大幅値引き
特に「式場の原価率が低い項目」
ほど交渉の余地があります。
例えば「会場使用料」や
「挙式料」などは原価が低いため、
式場側も割引に応じやすい項目です。
一方、「料理」や「人件費」などは
原価率が高いため、
大幅な値引きは難しいことが多いです。
式場の見積以外で発生する
結婚式の費用
結婚式の総費用を考える際には、
式場の見積書に含まれない
「隠れた費用」も考慮する必要があります。
ここでは見落としがちな
費用項目をご紹介します。
式場以外で準備する必要のある費用
式場の見積書には含まれていない、
別途準備が必要な費用があります。
招待状の郵送料
切手代、返信用はがき代
(1組あたり200〜300円)
結婚指輪
素材やブランドによって
大きく異なる
(10〜50万円程度)
新郎新婦の小物
アクセサリー、靴、下着など
(5〜15万円程度)
両家顔合わせの費用
食事代、お土産代など
(5〜10万円程度)
新婚旅行費用
行き先や日数による
(30〜100万円程度)
これらは式場の見積書には
一切含まれていないため、
別途予算を確保しておく必要があります。
特に結婚指輪や新婚旅行は
大きな出費となるため、
早めに計画を立てておくとよいでしょう。
ゲストへの配慮に関わる費用
ゲストへの配慮として発生する
費用も見落としがちです。
【お車代】
費用…一人3,000〜10,000円
備考…遠方から来るゲストへの交通費補助
【宿泊費補助】
費用…一泊5,000〜15,000円
備考…遠方ゲスト向けの宿泊費用補助
【親族の衣装代】
費用…一人3〜10万円
備考…両親や兄弟姉妹の衣装レンタル費用
【子連れゲスト対応】
費用…一人5,000〜10,000円
備考…キッズスペースやベビーシッター費用
特に遠方からのゲストや
親族への配慮費用は、
人数によっては大きな額に
なることがあります。
また、両親の衣装代を
新郎新婦が負担するかどうかも、
事前に確認すべき重要な点です。
直前・当日の予想外の出費
結婚式の直前や当日には、
予想外の出費が発生することもあります
美容関連費用
エステ、ネイル、前撮り用メイクなど
(5〜15万円程度)
二次会費用
会場費、料理、ドリンク代
(20〜50万円程度)
当日のタクシー代
移動用の交通費
(1〜3万円程度)
スタッフへのチップ
司会者や介添人への心付け
(1人5,000〜10,000円程度)
緊急時の予備費
急な出費に備える予算
(10〜20万円程度)
特に二次会を予定している場合、
別途まとまった予算が必要です。
また、結婚式当日の
予想外のトラブル対応のため、
ある程度の「予備費」を
用意しておくと安心です。
まとめ
結婚式の見積書は
複雑で分かりにくいものですが、
しっかり理解することで
予算管理の強力なツールになります。
この記事のポイントをまとめると
見積書は段階的に変化する
初期→中間→最終と進むにつれて
内容が具体化し、
費用が上昇することが多い
項目別のチェックが重要
挙式、披露宴、衣装、装花など
各項目の細かいポイントを確認する
隠れた追加費用に注意
演出、記録、運営関連など、
後から追加されやすい
費用を把握する
賢く費用を抑える方法がある
人数調整、日程選び、
DIY活用などで効果的に節約できる
交渉は契約前が最も効果的
具体的な要望と比較材料を用意して、
ポジティブな姿勢で交渉する
見積書以外の費用も考慮
式場外で発生する費用も
含めた総予算を計画する