顔合わせ当日の流れを解説!進行・挨拶・席次・所要時間の目安

顔合わせ食事会は、両家が初めて正式にそろう大切な席です。いざ当日を迎えるとなると、誰が進行を務めるのか、どの順番で挨拶や家族紹介をするのか、席はどう並べればよいのかなど、細かな段取りが気になるのではないでしょうか。

この記事では、顔合わせの流れを集合から結びの挨拶まで場面ごとに整理し、進行役の決め方や挨拶の例文、席次の考え方、所要時間の目安をご紹介します。両家で段取りを共有する際の参考にしてみてください。

この記事でわかること

  • 顔合わせは開会の挨拶、家族紹介、乾杯と会食、結びの挨拶の順に進み、記念品の交換や撮影は食事の前に済ませるのがよい。
  • 進行役は新郎が務めることが多く、改まった雰囲気にしたい場合は新郎の父親にお願いする形もある。
  • 席は出入口から遠い席が上座で、両家が向かい合い、おふたりがそれぞれの家の中央に座るのが基本になる。
  • 所要時間は2時間前後で組む例が多く、場面ごとの時間配分を決めておくと個室の利用時間内に収めやすい。

顔合わせ当日の流れはどんな順番で進む?

顔合わせ食事会には結納のような決まった式次第はありませんが、多くの場合は似た順番で進みます。まずは全体の流れをつかみ、そのうえで当日の動きを細かく決めていくと準備を進めやすくなります。

顔合わせの流れを場面ごとに見る進行表

一般的な顔合わせは、始まりの挨拶、家族紹介、乾杯、食事をしながらの歓談、結びの挨拶という順番で進みます。婚約記念品の交換や記念撮影を取り入れる場合は、食事の前に済ませておくのがよいとされています。お酒が入る前のほうが表情も服装も整っていて、改まった場面にふさわしい写真を残せるためです。

場面ごとの内容と担当の一例を、次の表にまとめました。

場面 主な内容 担当の一例
着席 入室して席に着き、軽く会釈を交わす 全員
開会の挨拶 集まってくれたことへの感謝と会の趣旨を伝える 進行役(新郎が多い)
家族紹介 それぞれの家族を順番に紹介する おふたり、各家族
婚約記念品の交換 婚約指輪や記念品を披露し、交換する おふたり
記念撮影 両家そろって写真を撮る 全員
乾杯と会食 乾杯の発声のあと、食事と歓談を楽しむ 進行役
結びの挨拶 感謝とこれからのお願いを伝えてお開きにする おふたり、親

記念品の交換や撮影は必須ではないため、両家の意向に合わせて省いてもかまいません。取り入れる場面だけを残した自分たちの進行表を作っておけば、当日に迷う場面がぐっと少なくなります。

顔合わせ会場への集合から着席までの段取り

集合は予約時間の5分前までを目安にします。おふたりがそれぞれ自分の家族と一緒に向かい、会場で落ち合う形にすると、親同士が先に鉢合わせて戸惑う場面を防げます。到着が前後しそうなときは、先に着いた側の本人が入口で迎えると、落ち着いて席まで案内できます。

石畳の先に暖簾が掛かる木造建築の入口

会場を予約するときに「結納代わりの顔合わせ食事会です」と伝えておくと、店側も趣旨に合わせた準備をしてくれます。あわせて乾杯のタイミングや記念撮影の有無を伝えておけば、料理を出す間合いも調整してもらいやすくなります。入室時は、おふたりが入口の脇に立って家族を先に通すと、自然な形で席まで誘導できます。決めておいた席へ家族を案内し、全員がそろってから軽く挨拶を交わして開会へ移ります。


顔合わせの開会は誰がどのように進める?

開会の場面は、顔合わせ全体の雰囲気を左右します。誰が進行を担い、最初に何を話すかを決めておくと、緊張しやすい冒頭でも落ち着いて会を始められます。

顔合わせの進行役を決めるときの目安

顔合わせの段取りはおふたりが組み、進行と挨拶は新郎が務めるケースが多く見られます。おふたりが主催する食事会として、招いた側が場を進めるという考え方です。改まった雰囲気を大切にしたい場合は、新郎の父親に進行役をお願いすることもあります。

進行役を務める人には、主に次のような役割があります。

  • 開会の挨拶と乾杯の発声
  • 家族紹介の順番の案内
  • 記念品の交換や記念撮影への誘導
  • 結びの挨拶へのつなぎ

親に進行役を頼むときは、依頼するだけでなく、進行表と話してほしい内容を事前に渡しておくのがおすすめです。誰がどの場面で話すかを両家で共有しておけば、当日に「この挨拶は誰が?」と顔を見合わせることもありません。

テーブルに置かれた式次第と記念の小物

顔合わせの開会の挨拶に使える例文

開会の挨拶では、集まってくれたことへの感謝、会の趣旨、始まりの合図の3点を短く伝えます。1分ほどにまとめると聞く側も構えずに済み、場の空気が和らぎます。乾杯の発声は、開会の挨拶と兼ねてもかまいません。

新郎が進行役を務める場合は、たとえば次のような言葉が使えます。

「本日はお忙しいなか、お集まりいただきありがとうございます。このたび、○○さんと結婚の約束をいたしました。今日は両家の皆さまに親しくなっていただきたいと思い、この席を設けました。短い時間ですが、どうぞよろしくお願いいたします。」

新郎の父親が進行役を務める場合は、「本日は○○家の皆さまにお越しいただき、誠にありがとうございます。息子の○○と○○さんの婚約にあたり、両家の親睦を深めたく、この席を設けさせていただきました」のように、家を代表する言葉にすると改まった印象になります。どちらの場合も、話し始める前に一呼吸おいて全員の視線がそろうのを待つと、開会らしい落ち着いた雰囲気が生まれます。

原稿を用意しておくと、言葉に詰まっても落ち着いて続けられます。覚えきれない場合は無理に暗記せず、手元のメモを見ながら話しても場の雰囲気を損ねることはありません。大切なのは言葉の上手さより、両家への感謝が伝わることです。


顔合わせの家族紹介はどの順番で進める?

開会の挨拶のあとは、両家がお互いを知るための家族紹介に移ります。紹介する順番と話す内容を決めておくと、初対面同士でも打ち解けやすくなります。

家族紹介を始める順番の目安

家族紹介は、それぞれの家の中で順番を決めて進めます。よく見られるのは、その家の子である本人がまず自己紹介をし、続けて家族を紹介していく形です。どちらの家から始めるかに決まりはないため、進行役を務める側の家から紹介すると自然な流れになります。

各家の中での紹介の順番は、次のとおりです。

  1. 本人(おふたりのうち、その家の子)
  2. 父
  3. 母
  4. 祖父母やきょうだい

家族を本人が紹介するか、一人ひとりに自己紹介をしてもらうかは、どちらでもかまいません。親が人前で話すのを苦手にしている場合は、本人が代わりに紹介すると負担を減らせます。

紹介の際は、相手の家族が覚えられるよう、名前と続柄をはっきり伝えるのがポイントです。たとえば「こちらが父の○○、隣が母の○○です」と、座っている位置と合わせて紹介すると、相手の家族も顔と名前を結び付けられます。

家族紹介で添えたい人柄が伝わる一言

名前と続柄だけで済ませず、趣味や最近の楽しみを一言添えると、そのあとの歓談で話題が広がります。共通の趣味が見つかれば、親同士の会話も自然と弾みます。

たとえば「父の○○です。休日は川越の街を散歩するのが楽しみです」「母の○○です。最近は家庭菜園でトマトを育てています」といった一言で十分です。緊張で言葉が出にくい親には、話す内容を前もって一緒に考えておくと当日の負担が軽くなります。本人が紹介する場合は「父は料理が得意で、週末はよく夕食を作ってくれます」のように、家族の人柄が伝わるエピソードを選ぶと、相手の家族も親しみを感じてくれます。

紹介の長さは、一人あたり1分ほどを目安にそろえておくのが気配りです。片方の家だけ話が長くなると、もう一方が話しにくくなるためです。事前におふたりで紹介の内容を確認し、両家の話す量に偏りが出ないようにしておきましょう。家族紹介が和やかに済めば、乾杯から会食までの時間も打ち解けた雰囲気で過ごせます。


顔合わせの席次はどう決める?

席次は、両家への敬意を表す大切な要素です。上座の考え方と顔合わせならではの並び方を知っておくと、当日に席で迷わずに済みます。

顔合わせの席次で押さえる上座の位置

基本となるのは、出入口から遠い席が上座、近い席が下座という考え方です。床の間のない洋室でも、この考え方は変わりません。和室では床の間を背にした中央が第一席となり、洋食のレストランでは景色を楽しめる席を上座にしてもよいとされています。部屋の形によって判断に迷うときは、予約の際に会場スタッフへ入口や床の間の位置を確認しておくと確かです。

和室の棚に飾られた生け花

どちらの家が上座に座るかは、誰が主催するかによって変わります。新郎家が主催する場合は、新婦家が上座に座ります。おふたりが主催する場合は、名字が変わるほうの家を立てて上座にするか、昔ながらの習慣に倣って新郎家を上座にする考え方があります。どの形にするかは、事前に両家で話し合って決めておきましょう。

両家が向かい合う顔合わせの席の並び方

顔合わせでは、両家が向かい合って座り、おふたりはそれぞれの家の列の中央に、その両脇に両親が座る並び方が基本です。おふたりが向かい合うことで、両家の会話をつなぐ役を担いやすくなります。人数やテーブルの形に応じた並び方の一例を、表にまとめました。

人数やテーブル 並び方の一例
6名(両家の両親とおふたり) 「父、本人、母」の3名ずつが長テーブルで向かい合う
8名以上(きょうだいや祖父母が同席) 両親の外側に、きょうだいや祖父母が座る
円卓 上座側に招かれる側の家、入口側に主催する側の家がまとまって座る

祖父母が同席する場合は、足元の負担が少ない椅子席や、化粧室に近い席を選ぶといった配慮も喜ばれます。当日は入室してすぐにおふたりが席へ案内できるよう、席の配置を紙に書いて手元に持っておくと戸惑わずに済みます。会場を決める段階で個室の広さやテーブルの形を確かめておくと、席次も組み立てやすくなります。HATSUNEYA GARDENのウェディングの紹介では、かつて重要な来客を迎えるための個室だった特別室が、両家の顔合わせにも適した空間として紹介されています。


顔合わせの所要時間はどのくらい?

所要時間の目安を知っておくと、予約の時間帯や家族の移動の計画を立てやすくなります。会全体の時間配分と、会を締めくくる結びの挨拶をあわせて確認しておきましょう。

顔合わせの時間配分を2時間で組む例

顔合わせの長さに決まりはありませんが、食事をしながら進めるため、2時間前後で組まれる例がよく見られます。休日の昼にランチを兼ねて開くことが一般的で、昼に始めれば遠方の家族もその日のうちに移動を済ませやすくなります。2時間で組む場合の時間配分の一例は、次のとおりです。

開始からの時間 場面 進め方のポイント
0〜10分 着席、開会の挨拶 挨拶は1分ほどに短くまとめる
10〜25分 家族紹介 一人あたり1分ほどで両家の長さをそろえる
25〜40分 婚約記念品の交換、記念撮影 食事の前に済ませ、撮影は店に依頼できるか確認する
40〜100分 乾杯、会食、歓談 進行役は口数の少ない人にも話を振る
100〜110分 結びの挨拶 感謝の言葉と今後のお願いを伝える
110〜120分 余裕の時間 会計や身支度、見送りに充てる

個室には利用時間が決められていることも多いため、予約の際に確認しておきましょう。結びの挨拶までを利用時間内に収め、10分ほどの余裕を残した進行にしておくと、慌てずに会を締めくくれます。

建物の玄関前で家族がそろって記念撮影をする様子

顔合わせの結びの挨拶に使える例文

結びの挨拶はおふたりが務めることが多く、親が一言添える場合もあります。来てくれたことへの感謝と、これからの結婚準備への支えのお願いを伝えると、会をきれいにまとめられます。親にも挨拶をお願いするときは、両家から一言ずつ話してもらうと釣り合いが取れます。「ふたりをどうぞよろしくお願いいたします」のような短い言葉でも、気持ちは十分に伝わります。

おふたりが挨拶する場合は、たとえば次のような言葉が使えます。

「本日はありがとうございました。皆さまにお集まりいただき、両家がそろって和やかな時間を過ごせたことをうれしく思います。これから結婚式に向けて準備を進めてまいりますので、どうぞ温かく見守っていただけますと幸いです。」

感謝の気持ちを込めたプレゼントを用意している場合は、この挨拶に合わせて手渡すと自然です。お開きのあとは、おふたりが両家の家族を出口まで見送り、改めてお礼を伝えて一日を締めくくりましょう。


よくある質問

Q1顔合わせの席で婚姻届の証人欄を書いてもらってもよいですか?

両家の親に婚姻届の証人欄を記入してもらう演出は、顔合わせで取り入れられることがあります。行う場合は、婚約記念品の交換と同じく食事の前に時間をとり、筆記用具や印鑑の準備が必要かどうかを事前に両家へ伝えておくと当日の進行がスムーズです。

Q2顔合わせの食事代の支払いはいつ済ませればよいですか?

誰が支払いを担当するかと、使えるカードの種類を事前に確認しておくのが基本です。会計を席で行うと和やかな雰囲気に水を差しやすいため、結びの挨拶の前に担当者が席を外してさりげなく済ませるか、予約時に事前精算ができるか会場に相談しておくと落ち着いてお開きを迎えられます。

Q3小さな子どもが同席する場合、席はどこにすればよいですか?

子どもが途中で席を立っても周囲に気を遣わずに済むよう、保護者と並べて出入口に近い席にするのがおすすめです。子ども用の椅子や取り分け用の食器を用意してもらえるか、予約時に会場へ確認しておくと、大人も食事と会話に集中できます。

Q4進行表は両家にいつごろ共有すればよいですか?

挨拶や家族紹介を担当する人が準備できるよう、1週間ほど前までに共有しておくと余裕が生まれます。紙やメッセージで場面の順番と担当者、集合時間と会場の場所をまとめて伝えておけば、当日に確認し合う手間も省けます。


まとめ

顔合わせの流れは、開会の挨拶、家族紹介、乾杯と会食、結びの挨拶が基本で、記念品の交換や撮影は食事の前に入れると落ち着いて進められます。進行役と挨拶の担当、家族紹介の順番を事前に決めておくことが、当日の安心につながります。

席次は上座の考え方と主催者を踏まえて両家で合わせ、2時間前後の時間配分で進行表を作っておきましょう。当日は進行表を手元に置き、段取りを両家で共有しておけば、おふたりも家族との会話を楽しむ余裕が生まれます。

この記事のまとめ

  • ✓顔合わせは開会の挨拶、家族紹介、乾杯と会食、結びの挨拶の順に進めるのが基本です。
  • ✓進行役は新郎が務めることが多く、親に頼む場合は進行表と話す内容を事前に渡しておきます。
  • ✓席は出入口から遠い席を上座とし、両家が向かい合っておふたりが各家の中央に座ります。
  • ✓2時間前後の時間配分を決め、個室の利用時間内に結びの挨拶まで収まる進行にしておきます。
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