結婚式や披露宴の人気の開始時間は？メリット・デメリットについて解説
結婚式の準備を進めるにあたって、
「何時から始めればいいの？」
「時間帯によってどんな違いがあるの？」と悩まれている
カップルも多いのではないでしょうか。
結婚式の開始時間は、ゲストの参加しやすさはもちろん、
当日の進行や雰囲気にも大きく影響します。
この記事では、結婚式や披露宴の開始時間の選び方や、
各時間帯のメリット・デメリットについて詳しく解説します。
あなたにぴったりの結婚式のスタート時間を見つける参考にしてください。
結婚式・披露宴のスタンダードな時間配分
まずは、結婚式と披露宴全体の基本的な流れと、
それぞれにかかる時間の目安を確認しておきましょう。
全体像を把握することで、どの時間帯に開始するのが最適かを
考える手がかりになります。
挙式の種類と所要時間
挙式のスタイルによって所要時間は異なります。
一般的な挙式の所要時間は約30分程度ですが、
スタイルによって内容や流れが違うため、かかる時間も変わってきます。
スタイル：教会式（所要時間：約30分）
＊主な流れ＊
新郎新婦入場 → 讃美歌 → 誓約・指輪交換 → 結婚証明書署名 → 退場
スタイル：人前式（所要時間：約20〜30分）
＊主な流れ＊
入場 → 誓いの言葉 → 指輪交換 → 結婚証明書署名 → 宣言・退場
スタイル：神前式（所要時間：約30〜40分）
＊主な流れ＊
参進の儀 → 三献の儀 → 誓詞奏上 → 玉串奉奠 → 指輪交換 → 親族杯 → 退場
教会式はキリスト教の儀式に則った形式で進行し、
厳かな雰囲気の中で愛を誓います。
人前式は宗教色がなく自由度が高いのが特徴で、
ゲストが立会人となることから参加感が高まります。
神前式は日本古来の神道の儀式で、
白無垢や紋付袴といった伝統的な衣装が正装とされています。
披露宴の時間構成
披露宴の標準的な所要時間は約2時間30分です。
その中での時間配分を把握しておくことで、
当日の流れをイメージしやすくなります。
【前半（所要時間：約45分）】
＊主な流れ＊
入場、主賓挨拶、乾杯、歓談（初回）、ケーキ入刀
【お色直し（所要時間：約30分）】
＊主な流れ＊
新婦→新郎の順に中座、ムービー上映など
【後半（所要時間：約1時間15分）
＊主な流れ＊
再入場、余興やスピーチ、両親への手紙・花束贈呈、謝辞、エンドロール上映、退場
【お見送り（所要時間：約30分）】
＊主な流れ＊
ゲストとの写真撮影、感謝の言葉
披露宴の前半は開宴から乾杯、最初の食事までの時間です。
中座の間はお色直しのためにお二人が席を外しますが、
その間にプロフィールムービーなどを上映するのが一般的です。
後半はお色直し後の再入場から最後のお見送りまでを指します。
特に後半は余興やスピーチなど参加型のイベントが多く含まれるため、
時間管理が重要になってきます。
二次会の時間目安
二次会は必須ではありませんが、実施する場合は
平均で約2時間程度を見込んでおくとよいでしょう。
披露宴に参加できなかった友人や同僚を招待することもあります。
平均所要時間：約2時間
主な内容：歓談、ゲーム（ビンゴ、クイズなど）
開始時間：披露宴終了から30分〜1時間後
二次会の開始時間は、披露宴の終了時間と密接に関連します。
そのため、結婚式全体の開始時間を決める際には、
二次会まで視野に入れた計画が必要です。
結婚式の人気開始時間とその特徴
結婚式の開始時間によって、1日の流れや雰囲気が大きく変わります。
時間帯別の特徴を理解して、理想の結婚式やゲストのことを考慮した
最適な時間を選びましょう。
午前開始（10:00〜）の結婚式
古くから「朝から縁起が良い」とされる午前中の挙式は、
伝統的な価値観を大切にするカップルや年配のゲストが多い場合におすすめです。
スケジュール例：
7:00 新郎新婦の会場入り・準備
10:00 挙式開始
10:30 挙式終了
11:00 披露宴開始
13:30 披露宴終了・お見送り
（14:30頃 二次会開始）
午前挙式の場合、早朝からの準備が必要になりますが、
1日を有効に使えるというメリットがあります。
特に披露宴後の二次会や家族との食事などの予定を立てやすいのも特徴です。
また、新婦の化粧や髪型が崩れにくい時間帯でもあります。
午後開始（13:00〜15:00）の結婚式
最も人気が高いのが午後からの挙式です。
ゲストにとっても新郎新婦にとっても、準備に余裕があり、
バランスの取れた時間帯と言えます。
スケジュール例：
10:00 新郎新婦の会場入り・準備
13:00 挙式開始
13:30 挙式終了
14:00 披露宴開始
16:30 披露宴終了・お見送り
（18:00頃 二次会開始）
午後の結婚式は、ゲストが朝からあわてずに参加できるため、
遠方からの参列者がいる場合にも配慮した選択と言えます。
また、披露宴後の二次会の時間帯も夜になるため、
夜の街の雰囲気を楽しむこともできます。
夕方開始（17:00〜）の結婚式
夕方から始まる「ナイトウェディング」は、
ロマンチックな雰囲気を重視するカップルに選ばれています。
照明やキャンドルを活かした幻想的な演出が映える時間帯です。
スケジュール例：
14:00 新郎新婦の会場入り・準備
17:00 挙式開始
17:30 挙式終了
18:00 披露宴開始
20:30 披露宴終了・お見送り
（二次会は翌日ランチなど別日程で検討）
夕方からの結婚式は、昼間の仕事を終えてから参加できるため、
ゲストの都合に合わせやすい面もあります。
また、夜のムーディな雰囲気の中でのパーティは
大人の雰囲気を演出できます。
ただし、終了時間が遅くなるため、帰宅時間や交通手段には配慮が必要です。
結婚式の時間帯別メリット・デメリット
それぞれの時間帯には特有のメリットとデメリットがあります。
お二人の希望やゲストの特性を考慮して、最適な時間を選びましょう。
午前挙式のメリット・デメリット
〇：縁起が良いとされる
〇：1日を有効活用できる
〇：年配のゲストが参加しやすい
〇：新婦のヘアメイクが崩れにくい
〇：午後から二次会や家族との時間が持てる
△：早朝からの準備が必要
△：遠方からのゲストは前泊が必要になることも
△：美容室の早朝予約が必要
△：準備に余裕がないと焦る可能性がある
△：朝から厳かな雰囲気で緊張しやすい
午前挙式は特に伝統を重んじるご家族や
年配の方々に喜ばれることが多いです。
しかし、早朝からの準備となるため、
前日の過ごし方にも配慮が必要になります。
前日は早めに就寝し、当日の朝は余裕を持ったスケジュールを
組むことをおすすめします。
午後挙式のメリット・デメリット
〇：準備に余裕がある
〇：ゲストが参加しやすい時間帯
〇：遠方からの参列者も当日朝に移動可能
〇：二次会への流れがスムーズ
〇：バランスの取れた1日のスケジュール
△：食事のタイミングが中途半端になりやすい
△：人気時間帯のため会場予約が取りにくい
△：日中の明るさで照明効果が薄れる場合も
△：準備時間が長いと疲れが出ることも
△：二次会開始が夜になる
午後の挙式は、最もスタンダードで人気の高い時間帯です。
ゲストの参加しやすさと日程のバランスを重視するなら、
この時間帯がおすすめです。
ただし、披露宴の食事時間が遅すぎず早すぎずの微妙な時間になるため、
軽食をウェルカムドリンクと一緒に用意するなどの工夫があると良いでしょう。
夕方挙式のメリット・デメリット
〇：ロマンチックな雰囲気演出が可能
〇：キャンドルやイルミネーションが映える
〇：準備に十分な時間がある
〇：仕事後に参加できるゲストも
〇：より華やかなパーティ感が出せる
△：終了時間が遅くなる
△：子連れや年配者には帰宅時間が心配
△：二次会を当日に行うのが難しい
△：翌日が平日の場合、参加者の負担が大きい
△：公共交通機関の終電への配慮が必要
夕方からの挙式は、特に雰囲気重視のカップルに人気です。
照明や演出効果が最大限に活かせる時間帯ですが、
ゲストの帰宅時間への配慮が必要になります。
特に年配のゲストや小さなお子様連れの方がいる場合は、
早めの終了時間を設定するか、送迎の手配を検討するとよいでしょう。
結婚式をスムーズに進行させるための時間管理のコツ
どの時間帯を選んでも、当日のスムーズな進行のためには
適切な時間管理が欠かせません。
ここでは、結婚式当日の時間管理のコツをご紹介します。
新郎新婦の会場入りと準備時間
結婚式当日は、想像以上に時間が早く過ぎていくものです。
余裕を持ったスケジュールを組むことが大切です。
基本的な目安：挙式開始の3時間前には会場入りする
新婦の場合：ヘアメイクに約1.5〜2時間、ドレスの着付けに約30分
新郎の場合：着替えとヘアセットに約30分〜1時間
前日の過ごし方：早めに就寝し、体調管理に気を配る
特に新婦は準備に時間がかかるため、
余裕を持ったスケジュールを組むことが重要です。
前日は夜更かしを避け、十分な睡眠をとることで、
当日の体調管理にも繋がります。
また、準備に必要なものは前日までにすべてチェックしておき、
忘れ物がないようにしましょう。
演出のバランスと時間配分
ゲストに楽しんでもらうためには、演出の数だけでなく、
バランスと時間配分も重要です。
演出の詰め込みすぎに注意：
多すぎる演出はゲストの疲労感や食事時間の圧迫につながる
適度な歓談時間があることでゲスト同士の交流も深まる
メリハリのある演出構成を心がける
重要な演出に時間を割く：
両親への手紙や感謝の言葉など、心を込めた演出は十分な時間を
アクセントとなる演出を2〜3つ選ぶ
各演出の間に適度な休憩や歓談時間を設ける
演出の数より質を重視することで、メリハリのある披露宴になります。
特にお二人の個性を生かした演出や、
ゲストとの思い出を共有できる演出は、時間をかける価値があります。
ただし、全体のバランスを考え、
食事や歓談の時間が圧迫されないように注意しましょう。
スピーチや余興の時間管理
スピーチや余興は披露宴を盛り上げる重要な要素ですが、
時間管理が難しい部分でもあります。
【スピーチ｜時間管理のポイント】
1人あたり3〜5分程度を目安に依頼する
事前に所要時間の目安を伝えておく
司会者が時間を管理し、適切なタイミングで促す
【余興｜時間管理のポイント】
全体で15〜20分程度に収める
事前にリハーサルや時間確認をお願いする
複数の余興がある場合は、間に食事時間を挟むなど工夫する
【両親への手紙｜時間管理のポイント】
感情的になりやすいので、読む練習をしておく
文字数の目安を設け、5分程度で読めるように調整
BGMなど演出との兼ね合いも事前に確認
スピーチや余興を依頼する際には、
所要時間の目安を具体的に伝えることが大切です。
「3分程度でお願いします」など明確な指示があれば、
準備する側も時間を意識しやすくなります。
また、感情的になりやすい両親への手紙などは、
事前に読む練習をしておくと、当日スムーズに進行できます。
ゲストが退屈しない時間配分と工夫
結婚式の成功は、ゲストの満足度にかかっています。
長く感じさせない工夫や、参加型の演出を取り入れることで、
充実した時間を共有しましょう。
参加型・サプライズ演出のアイデア
ゲストに楽しんでもらうためには、一方的な鑑賞ではなく、
参加してもらう工夫が効果的です。
受付での参加型演出：
ウェルカムツリーにメッセージを書いてもらう
ゲスト全員の写真を撮影して寄せ書きボードを作成
指紋アートでオリジナルウェルカムボードを完成させる
披露宴中の参加型演出：
ブーケトスの代わりに「お菓子トス」で全員参加
クイズ形式でお二人の秘密や思い出を共有
テーブルごとの集合写真タイムを設ける
キャンドルリレーで会場全体が一体となる演出
ゲストが「観客」ではなく「参加者」として楽しめる演出を取り入れることで、
より思い出深い結婚式になります。
特に異なるグループのゲスト同士が交流できるような仕掛けがあると、
場が和みやすくなります。
中座時間のムービー活用
お色直しのための中座時間は、ゲストが待ち時間を感じやすい瞬間です。
この時間を有効活用する工夫が必要です。
オススメのムービーコンテンツ：
プロフィールムービー（お二人の生い立ちや出会いのストーリー）
ゲストからのサプライズメッセージ映像
前撮り写真のスライドショー
当日の挙式の様子（即日編集）
ムービー以外の中座時間の活用法：
会場スタッフによるデザートの演出
シンガーやピアニストによる生演奏
フォトスポットでの撮影タイム
中座時間は約30分程度ありますので、単調なコンテンツだけでなく、
複数の要素を組み合わせると効果的です。
例えば、短めのプロフィールムービーの後に、
デザートサービスを入れるなど、
メリハリをつけることで飽きさせない工夫ができます。
お二人らしさを反映した時間構成
結婚式は形式ばかりにとらわれず、お二人らしさを表現する場でもあります。
時間配分にもお二人の個性を反映させましょう。
趣味や共通の関心事を取り入れる：
音楽好きなら、生演奏の時間を多めに
食にこだわりがあれば、料理の解説タイムを設ける
旅行好きなカップルは、思い出の場所をテーマにした装飾や紹介
ゲストとの関係性に合わせた構成：
家族中心なら、家族との思い出を共有する時間を多く
友人が多いなら、カジュアルな交流時間を増やす
職場関係者が多い場合は、適度にフォーマルな雰囲気を維持
マニュアル通りの結婚式ではなく、
お二人らしさが伝わる時間構成を心がけましょう。
ゲストもお二人の個性が反映された結婚式に、
より感動や親しみを感じるものです。
演出の選択や時間配分も、「これが私たちらしい」と
思えるものを優先することが大切です。
結婚式の開始時間を決める際のチェックポイント
これまで解説してきた内容を踏まえ、
最終的な開始時間を決める際のチェックポイントをまとめました。
以下の点を考慮しながら、お二人にとって最適な時間帯を選びましょう。
ゲスト層に合わせた時間選び
結婚式の主役はお二人ですが、
ゲストが参加しやすい時間帯を選ぶことも大切です。
ゲスト層
おすすめの時間帯
配慮ポイント
【年配者が多い場合】
おススメの時間帯：午前〜午後早め
配慮ポイント：体力面を考慮し、早めに終わる時間設定
【遠方からの参列者が多い場合】
おススメの時間帯：午後
配慮ポイント：当日の移動時間や前泊の必要性を考慮
【小さなお子様連れが多い場合】
おススメの時間帯：午前〜午後早め
配慮ポイント：子どもの生活リズムに合わせた時間設定
【仕事のある友人が多い場合】
おススメの時間帯：土日の午後〜夕方
配慮ポイント：平日開催の場合は夕方以降を検討
ゲストの年齢層や生活スタイル、移動距離などを考慮することで、
多くの方に参加してもらいやすい時間設定ができます。
特に重要なゲスト（両親や親族、仲の良い友人など）の都合を
優先的に確認しておくとよいでしょう。
会場の特性と相性の良い時間帯
結婚式場の特徴によっても、相性の良い時間帯が異なります。
自然光を活かしたい会場：
ガーデンや窓が多い会場は、日中の自然光が美しい
午前〜午後の早い時間帯が最適
特に写真映えを重視するなら、「マジックアワー」と呼ばれる夕暮れ時も検討
照明演出を重視する会場：
キャンドルやイルミネーションを使った演出は、夕方以降が効果的
プロジェクションマッピングなども暗い方が映える
シャンデリアのある会場も夜の方が雰囲気が出る
季節による影響：
夏は日が長いため、夕方の開始でも明るい時間が長い
冬は日が短いため、午後の早い時間から暗くなる
季節に合わせた時間調整も必要
会場見学の際に、異なる時間帯の雰囲気も確認できるとベストです。
写真や動画で昼と夜の雰囲気の違いを見せてもらえるか、
会場に相談してみるのも良いでしょう。
会場によっては、季節ごとの見学会やフェアを開催していることもあります。
当日のトータルスケジュールを考える
結婚式当日は挙式と披露宴だけでなく、準備から二次会、
その後の予定まで含めたトータルスケジュールで考えることが大切です。
準備時間の確保：
新婦のヘアメイク・着付けに十分な時間を
式場までの移動時間も考慮
前日の過ごし方も計画に入れる
二次会との連携：
披露宴終了から二次会開始までの移動時間を考慮
二次会会場の予約可能時間との調整
二次会がない場合は、家族との食事会などの予定も検討
翌日の予定：
新婚旅行が翌日の場合、早すぎない終了時間に
片付けや挨拶回りなどの時間も考慮
ゲストの宿泊や帰宅予定との調整