和装で叶える和風オリジナルコーディネートの選び方
和装での結婚式を考えるとき、白無垢や色打掛をどう選び、小物やヘアメイクとどう組み合わせるかで迷う方は少なくありません。基本の型を押さえながら和と洋の要素を上手に取り入れれば、おふたりらしい和風オリジナルコーディネートに近づけます。
この記事では、和装コーディネートを構成する基本要素から、和洋ミックスのアイデア、小物・ヘアメイクの選び方、季節や会場に合わせた工夫まで、順を追ってご紹介します。打掛選びに迷っている方にも、ひとつの参考として読んでいただける内容です。
この記事でわかること
- 和装コーディネートを構成する打掛・小物・髪型それぞれの基本がわかります。
- 装花やテーブル演出に和と洋を組み合わせるオリジナリティの出し方がわかります。
- 小物やヘアメイクを着物の色となじませる、または差し色にする考え方がわかります。
- 季節の花材や会場の雰囲気に合わせた和装コーディネートの選び方がわかります。
和装コーディネートを構成する基本要素
和装コーディネートは、大きく分けて「打掛」「小物」「髪型」という3つの要素から成り立っています。まずはそれぞれの基本を押さえることが、オリジナリティのある装いづくりの土台になります。3つの要素を順に見ていくことで、どこから手をつければよいかが整理しやすくなります。
打掛の種類ごとの格式による印象の違い
和装の第一礼装にあたる打掛には、主に白無垢・色打掛・引振袖の3種類があります。白無垢は着物から小物まで白で統一する、和装のなかでも格式の高いスタイルです。色打掛は白無垢と並ぶ正礼装でありながら、色や柄によって華やかな印象をつくれるのが特徴です。引振袖はやや格式を抑えつつ、モダンな印象を演出しやすい装いとして選ばれています。
挙式と披露宴で異なる打掛に着替える場合、掛け替えには15〜40分ほどの時間がかかることもあるため、当日の流れを考えるときの参考にしておくとよいでしょう。
| 打掛の種類 | 格式 | 印象 |
|---|---|---|
| 白無垢 | 非常に高い | 清らかで格式高い印象 |
| 色打掛 | 白無垢と並ぶ正礼装 | 華やかで個性を出しやすい印象 |
| 引振袖 | 白無垢・色打掛よりやや控えめ | 軽やかでモダンな印象 |
和装小物が果たす役割
白無垢や色打掛には、懐剣・筥迫・末広・抱帯・帯締め・帯揚げ・草履・髪飾りといった小物を合わせるのが一般的です。末広には「末広がりの幸せ」、懐剣には身を守る意味が込められるなど、小物のひとつひとつに縁起を担ぐ由来があります。帯締めや帯揚げは色や結び方によって印象が変わりやすく、全体のアクセントとして選ぶ楽しみもあります。レンタルの場合はこれらの小物がセットになっていることが多く、まずは基本の構成を把握したうえで、色や柄のアレンジを考えていくとスムーズです。
髪型が和装コーディネート全体に与える印象
和装の髪型には、伝統的な日本髪と、洋髪に和の髪飾りを添えるスタイルの大きく二つの方向があります。日本髪は格式を重んじた凛とした印象に、洋髪はやわらかく現代的な印象に仕上がりやすいのが特徴です。打掛や小物の雰囲気と合わせて選ぶことで、コーディネート全体のまとまりが生まれます。たとえば白無垢に洋髪を合わせて柔らかな雰囲気を添えたり、色打掛に日本髪を合わせてより華やかに仕上げたりと、組み合わせ次第でさまざまな表情をつくることができます。
和洋ミックスで叶えるオリジナリティの出し方
和装を基本にしながら洋の要素を少し取り入れることで、おふたりらしい和風オリジナルコーディネートに近づけます。和一色にも洋一色にも偏らず、どちらの要素をどのくらい取り入れるかを決めておくと、全体の印象がまとまりやすくなります。ここでは和と洋を組み合わせる具体的な工夫を見ていきましょう。
装花に和と洋の花材を組み合わせる工夫
和装のブーケには、菊や胡蝶蘭といった和の花材に、ユーカリなど洋装でよく使われる葉ものを合わせるスタイルが人気です。あえて異なる系統の花材を組み合わせることで、和の趣を残しながらもすっきりとした印象に仕上げられます。当日にドレスと和装の両方を着る場合は、どちらにも合う花材を選んでおくと、衣裳替えのたびにブーケを用意し直す手間を抑えやすくなります。
テーブル演出に和のモチーフを添える工夫
披露宴会場が洋装中心のしつらえであっても、水引や和紙、提灯や行灯といった和のモチーフを装花やテーブル演出に部分的に取り入れると、和の趣を感じさせる空間づくりができます。和食器と洋食器を組み合わせたテーブルコーディネートも、和洋折衷の雰囲気づくりに役立つ工夫のひとつです。引き出物や席次表に和紙や水引をあしらうと、料理や装花だけでなく細部にまで和の雰囲気を行き渡らせることができます。
挙式と披露宴で衣裳を替える楽しみ方
挙式では白無垢、披露宴では色打掛や引振袖に着替えるなど、シーンごとに衣裳を替える和婚のスタイルも人気です。さらに一部の披露宴では、和装からウエディングドレスへの衣裳直しを取り入れ、和と洋どちらの魅力も楽しむ演出も見られます。衣裳替えのタイミングは、お色直しの場面に合わせることが多く、ゲストにとっても装いの変化を楽しめるひとときになります。無理に多くの要素を詰め込まず、おふたりが大切にしたい部分から取り入れていくのがおすすめです。
- ブーケに和花と洋花を混ぜて、和と洋のバランスを取る
- テーブルに和食器と洋食器を組み合わせる
- 水引や提灯・行灯で和のアクセントを添える
- 挙式と披露宴で打掛やドレスに着替え、印象の変化を楽しむ
すべての工夫を一度に取り入れる必要はありません。装花・テーブル演出・衣裳替えのなかから、おふたりが取り入れたい要素を一つずつ選んでいくと、無理のないオリジナリティにつながります。
和装コーディネートを仕上げる小物選びの基本
打掛が決まったら、次に考えたいのが小物選びです。色の合わせ方やブーケの種類によって、和装コーディネートの印象は大きく変わります。ひとつずつ丁寧に選んでいくことで、打掛だけでは出せない個性を加えることができます。
着物の色に小物をなじませる、または差し色にする考え方
小物と着物の色合わせには、大きく二つの方向があります。ひとつは、着物の中に使われている色を小物やメイクに取り入れて、全体をなじませる方法です。もうひとつは、着物にない色をあえて差し色として使い、コーディネート全体を引き締める方法です。どちらを選ぶかによって、落ち着いた印象にも、個性的な印象にも仕上げられます。たとえば白無垢には淡い色の小物を合わせて清らかな印象にまとめたり、色打掛にあえて反対色の帯締めを合わせて華やかさを際立たせたりと、少しの工夫で全体の表情を変えることができます。
打掛に合わせた和装ブーケの選び方
和装に合わせるブーケには、ボールブーケ、扇子ブーケ、水引ブーケ、クラッチブーケなど、いくつかの種類があります。白無垢には白や淡いピンクなど淡い色合いのブーケを、色打掛には着物の柄に含まれる色を取り入れたブーケを合わせると、全体に統一感が生まれます。花材には胡蝶蘭や牡丹、菊、季節の花を選ぶと、当日の装いに季節感も添えられます。挙式と披露宴でブーケの種類を変えるのもひとつの方法です。挙式では控えめな扇子ブーケ、披露宴では華やかなボールブーケを選ぶなど、シーンに応じた使い分けもおすすめです。
- ボールブーケ:丸く華やかにまとめた定番スタイル
- 扇子ブーケ:末広をモチーフにした和装らしい形
- 水引ブーケ:水引をあしらい縁起の良さを演出
- クラッチブーケ:花束をそのまま抱えるナチュラルな形
迷ったときは、まず打掛の色柄を軸にして、なじませるか差し色にするかの方向性を決め、そこから小物とブーケを選んでいくと、コーディネート全体に一貫性が出やすくなります。装花の分量や小物の大きさは、披露宴会場の広さとのバランスを見ながら調整すると、写真に写ったときにも見栄えのよいまとまりになります。
ヘアメイクで仕上げる和装コーディネートの統一感
打掛と小物が決まったら、最後に整えたいのがヘアメイクです。髪型やメイクの方向性によって、和装コーディネート全体の雰囲気が大きく変わります。せっかく打掛や小物にこだわっても、ヘアメイクの方向性がずれてしまうと全体の統一感が損なわれてしまうため、最後まで丁寧に確認しておきたいポイントです。
洋髪に和の飾りを添えるモダンなアレンジ
近年は、シニヨンや編み込みなど洋髪をベースにしながら、かんざしや生花、水引といった和の飾りを添えるヘアアレンジが人気を集めています。伝統的な日本髪よりも動きが出やすく、和装に柔らかな印象を加えられるのが魅力です。前髪の分け方や後れ毛の量を調整するだけでも、凛とした印象から親しみやすい印象まで幅を出すことができます。
会場やシーンに合わせた髪型の選び方
挙式では格式を意識してまとめ髪を控えめにし、披露宴ではボリュームのある編み込みや飾りを増やすなど、シーンごとに表情を変えるのもひとつの方法です。屋外での写真撮影がある場合は、風でも崩れにくいまとめ方を選んでおくと安心です。会場の雰囲気に合わせて髪飾りの大きさや色数を調整すると、空間との一体感も生まれます。事前にヘアメイクの担当者と打掛や小物の色柄を共有しておくと、当日のイメージのずれを防ぎやすくなります。
メイクとネイルで統一感を出すコツ
メイクは、着物の色に合わせて華やかに仕上げつつ、ハイライトなどで現代的な軽さを加えると、伝統的な装いにもなじみやすくなります。ネイルも梅や椿といった和のモチーフや、金箔・べっ甲柄を選ぶと、指先まで統一感のあるコーディネートに仕上がります。髪飾りやメイク、ネイルまで一貫した色や柄でまとめると、写真に写ったときの印象もより洗練されたものになります。
- 着物の色を髪飾りやメイクに取り入れてなじませる
- 洋髪に和の小物を添えてモダンな印象にする
- ネイルも和のモチーフでまとめて指先まで統一感を出す
いずれの方法も、打掛や小物の色柄を起点に考えることで選びやすくなります。迷ったときは、いちばん気に入っている一点を軸にしてほかの要素をなじませていくと、自然な統一感が生まれます。
季節感を活かした和装コーディネートの選び方
和装コーディネートは、季節の花材や会場の雰囲気を意識することで、より印象に残る仕上がりになります。打掛や小物だけで考えるのではなく、当日の会場や季節と合わせて全体を見渡すことが、統一感のあるコーディネートにつながります。最後に、季節と会場を踏まえた選び方をご紹介します。
春夏秋冬の花材による季節感の演出
会場の広さや雰囲気に合わせて装花の分量を調整することも、季節感のあるコーディネートづくりの一部です。装花や小物に季節の花材を取り入れると、会場の雰囲気と装いに統一感が生まれます。春は桜やラナンキュラス、秋はダリアなど、季節ごとの花材を選ぶことで、その時期ならではの空気感を楽しめます。色打掛は赤系を選ぶ方が多い一方、ブルーやグリーン、パープル系は上品さや凛とした印象を演出しやすい色として選ばれています。会場の雰囲気に落ち着きを持たせたい場合は深みのある色を、明るく華やかにしたい場合は淡い色を選ぶなど、目指す雰囲気から逆算して色を決めるのもひとつの方法です。
HATSUNEYA GARDENの空間に映える和装コーディネート
HATSUNEYA GARDENは、明治元年創業の元料亭をリニューアルした歴史ある建物で、100畳の大広間と緑豊かな中庭を持つ会場です。重厚感のある空間は白無垢や色打掛といった和装との相性がよく、庭を望む景色とあわせて、季節感のある和装コーディネートを楽しめます。歴史を感じさせる建物と緑豊かな中庭という組み合わせは、和装の落ち着いた色合いとも、差し色を効かせた華やかな色合いとも自然になじみやすいのが魅力です。詳しいウエディングの内容はHATSUNEYA GARDENのウエディングページで確認できます。
- 春:桜、ラナンキュラス
- 夏:胡蝶蘭、涼しげな青系の小物
- 秋:ダリア、椿のつぼみ
- 冬:椿、赤や白を基調にした装い
打掛の色柄、小物、ヘアメイク、そして会場や季節感まで一通り見渡してから最終的な組み合わせを決めると、当日まとまりのある和装コーディネートに仕上がります。決めきれない部分があれば、会場の担当者に相談しながら調整していくのも安心な進め方です。
よくある質問
Q.挙式と披露宴で和装を着替える場合、どのくらい時間がかかりますか?
白無垢から色打掛など、和装を着替える場合は一般的に15〜40分程度かかるとされています。挙式から披露宴までの流れを考えるときは、この着替え時間も踏まえてスケジュールを確認しておくと安心です。
Q.和装コーディネートは事前にどこで相談できますか?
和装の色や小物の組み合わせに迷う場合は、会場見学や相談の機会にあわせて確認しておくと、当日のイメージをつかみやすくなります。HATSUNEYA GARDENのブライダルフェアでは、会場の雰囲気を実際に確認しながら相談することができます。
Q.レンタルの和装小物にはどこまで含まれますか?
懐剣や筥迫、末広といった小物は、レンタルの場合にセットで付属していることが多いとされています。含まれる範囲はプランによって異なるため、具体的な内容は会場に確認しておくと安心です。
まとめ
和装コーディネートは、打掛・小物・髪型という基本の型を押さえたうえで、和と洋の要素を少しずつ組み合わせることで、おふたりらしい表情に近づいていきます。季節の花材や会場の雰囲気を意識しながら、無理のない範囲でオリジナリティを加えていくと、当日の装いがより印象深いものになるでしょう。すべてを一度に決める必要はないので、迷ったときは会場の担当者にも相談しながら、少しずつ形にしていくと安心です。おふたりらしい和装コーディネートを見つける過程そのものも、結婚式の準備の楽しみのひとつになるはずです。
この記事のまとめ
- ✓和装コーディネートは打掛・小物・髪型の3つの要素から成り立っています。
- ✓装花やテーブル演出に和と洋を組み合わせることでオリジナリティを出せます。
- ✓小物とヘアメイクの色合わせは、着物になじませるか差し色にするかの2方向で考えられます。
- ✓季節の花材や会場の雰囲気を意識すると、より統一感のある和装コーディネートになります。