“結婚式の席次表”の基礎知識とお役立ち記事


結婚式の準備をされている新郎新婦の皆さま、席次表作成について頭を悩ませていませんか?席次表は、ゲストの座席位置を示すだけでなく、結婚式の雰囲気作りに欠かせない大切なアイテムです。

この記事では、席次表作成に関する基礎知識やポイントを丁寧に解説します。

結婚式の席次表とは

結婚式を挙げるにあたって、新郎新婦様が準備するアイテムの中でも重要なものが「席次表」です。

席次表は単なる座席案内ではなく、ゲストへのおもてなしの心を表現するものです。ここでは、結婚式の席次表について基本的な知識をご紹介します。


席次表の役割

席次表とは、結婚式の披露宴会場において、ゲストの座席位置を示した案内状のことを指します。

席次表には、会場のレイアウトとともに、招待客一人ひとりの名前と座席が記載されています。席次表は、スムーズな着席とゲスト同士の交流を促進する重要な役割を担っています。

席次表に記載する情報

席次表に記載する基本的な情報は以下の通りです。

  • 会場のレイアウト(テーブル配置図)

  • ゲスト一人ひとりの名前と肩書

  • ゲストの座席位置

さらに、オプションとして以下のような情報を記載することもできます。

  • 新郎新婦様からのお礼の言葉や挨拶文

  • ゲストのプロフィール(関係性など)

  • 披露宴のメニュー

マナーを押さえた席次表

席次表を作成する際は、正確性とマナーを十分に確認することが大切です。特に、ゲストのお名前の漏れや誤記、肩書の間違いなどのミスは厳禁です。

また、席次の配置についても、親族関係や社会的立場を考慮しながら、ゲスト同士の関係性に配慮したレイアウトを心がけましょう。地域によって多少の違いはありますが、一般的には以下のような順番が基本とされています。

  1. 新郎新婦様の親御様

  2. 親族の方々

  3. 職場関係者や友人

マナーに則った席次表は、ゲストに対する感謝と尊重の意を表すとともに、新郎新婦様の人柄をアピールする絶好の機会にもなります。おふたりらしさが感じられる、温かみのある席次表を作ることを目指しましょう。


席次表の手配方法

ここでは、席次表の手配方法について、4つのパターンに分けてそれぞれのメリット・デメリットを解説します。新郎新婦様のご希望やご予算に合わせて、最適な手配方法を見つけていきましょう。

1.会場・会場提携事業者に依頼する

まず1つ目の方法が、挙式会場や会場と提携している事業者に席次表の作成を依頼する方法です。

この方法のメリットは、結婚式のプロによるアドバイスを受けられる点です。席次のマナーや、ゲストの関係性に配慮したレイアウトなど、専門家のサポートを受けながら席次表を作成できます。また、他の打ち合わせと同時進行で準備を進められるのも大きな利点と言えます。

一方でデメリットは、費用が比較的高く、デザインの選択肢が限られる点が挙げられます。ゼクシィ結婚トレンド調査によると、会場や提携事業者への依頼の場合、席次表の平均費用は1部あたり741円となっています。

2.外部事業者に全面委託する

2つ目の方法は、専門の席次表作成サービスなど、外部の事業者に席次表を全面的に依頼する方法です。

この方法の最大のメリットは、豊富なデザインの中から選べる点です。また、会場への依頼と比べると費用を抑えられるのも魅力です。外部委託の場合の平均費用は、1部あたり302円程度になります。

ただしデメリットとしては、業者によっては細かい要望に対応しきれない場合があることには留意が必要です。依頼する際は、事前に要望を伝え、対応可能か確認しておくことをおすすめします。

3.外部事業者に一部委託し手作りする方法

3つ目の方法は、席次表の作成を外部事業者に一部委託しつつ、残りの部分は手作りするという方法です。

この方法なら、費用をさらに抑えつつ、家族みんなで席次表作りを楽しむことができます。席次表のベースの部分は外注に頼り、名前を書き込む作業などを手作業でする、といった分担が考えられます。

1部あたりの平均費用は208円ほどと、全面委託の場合よりもリーズナブルです。ただし、ある程度の手間と時間は覚悟が必要です。

4.自分たちで手作りする

そして4つ目は、席次表を1から完全に手作りする方法です。100均やネット通販で材料を揃え、ご自身でレイアウトからデザイン、製作までを行います。

この方法は最も費用を抑えられるうえ、世界に1つだけのオリジナル席次表を作れるのが何よりの魅力です。アイデア次第で自由にカスタマイズできます。平均費用は1部あたり104円程度に抑えられます。

一方、デザインのセンスや製作にある程度の技術が求められるのがネックです。想定以上に時間がかかってしまう可能性もあるため、余裕を持って早めにとりかかることが肝心です。

席次表は、ゲストをお迎えする大切なアイテムの1つ。新郎新婦様のセンスが光る、心のこもった席次表を作っていきましょう。


席次表作成の重要チェックポイント

席次表は、ゲストの皆さまが会場内でスムーズに席を見つけられるようサポートする、欠かせないアイテムです。ここでは、席次表を作成する際にぜひ注意したい4つのポイントをご紹介します。

出席者情報の正確さ

席次表作成の第一歩は、出席者情報の正確な確認です。

出席者リストに漏れや誤りがないか、ゲストのお名前と肩書きが正しいかを入念にチェックしましょう。特に、年配のゲストの敬称や、企業・組織名の表記は要注意です。

情報収集は早めに始め、変更があればその都度反映するようにしましょう。

ゲスト同士の人間関係への配慮

席次を決める際には、ゲスト同士の人間関係にも十分な配慮が必要です。

例えば、同じテーブルになる方々の年齢層や立場、親族との続柄などをよく考えて席を割り振ります。

普段あまり交流のない方同士が隣り合わせにならないよう工夫したり、仲の良いグループを同じテーブルにまとめたりするのもおすすめです。

デザインの見やすさ

折角の席次表も、見にくくては意味がありません。

席次表のレイアウトやフォント、配色などは、ゲストの皆様に見やすく、わかりやすいものを選びましょう。

また、高齢のゲストにも配慮し、文字サイズは大きめに設定するのが親切です。凝ったデザインも良いですが、シンプルで読みやすいものが無難です。

制作スケジュールと納期管理

理想の席次表を作るには、ある程度の制作期間が必要です。

早めにスケジュールを立て、依頼や制作の作業に余裕を持って取り組みましょう。

業者に依頼する場合は、打ち合わせや校正のスケジュールを確認し、必ず挙式1ヶ月前までには完成させるようにしましょう。手作りの場合も、資材の調達や制作にかかる時間を考慮に入れ、早めの着手がおすすめです。

席次表の作成は、結婚式準備の中でもひときわ神経を使うタスクかもしれません。でも、ゲストのみなさんをおもてなしする心を込めて丁寧に取り組めば、おふたりらしいステキな席次表ができるはずです。


席次のルール

ここでは、席次表を作成する際のマナーやルールについて詳しく解説していきます。新郎新婦様が、ゲストを笑顔でお迎えできるような席次表づくりのポイントをご紹介します。

テーブル別の基本的な席次ルール

結婚式の席次を考える際は、まずテーブル形状に合わせた基本ルールを理解することが大切です。

一般的な席次のルールは以下の通りですが、地域によって慣習が異なるので注意が必要です。

テーブル形状  / 基本的な席次ルール

円卓

  • 主賓を正面に、そこから左右対称に配置

  • 新郎新婦様に近い席ほど目上の方を優先

  • 年齢・立場に合わせて時計回りに配置

    長テーブル(流しテーブル)

  • 主賓席を最前列中央に配置

  • 主賓の左右に上座の方を配置

  • 新郎側・新婦側のバランスを考慮

円卓スタイルの席次のマナーと注意点

円卓スタイルは、ゲスト同士の会話が弾む、アットホームな雰囲気を演出できるのが魅力です。

その一方で、配置によってはゲスト間の上下関係が際立ってしまうため、繊細な席次プランニングが求められます。

円卓スタイルの席次を考える際の注意点は以下の通りです。

  • 主賓席を正面に、そこから左右対称に配置する

  • 年齢・立場に合わせて、時計回りに席を配置する

  • 新郎新婦に近い席ほど、目上の方を優先する

  • 話が合いそうな方を隣り合わせにする

  • 仲の良くない方を向かい合わせにしない

流しテーブルスタイルの席次のマナーと注意点

流しテーブルスタイルは、クラシカルで格式高い印象を与えられるスタイルです。

ゲスト間の上下関係が明確になるため、配置には細心の注意を払う必要があります。

流しテーブルスタイルの席次の注意点は次の通りです。

  • 主賓席を最前列中央に配置する

  • 主賓の左右の席を上座とし、目上の方を優先する

  • 新郎側と新婦側のバランスを考慮する

  • 親族、職場関係者、友人の順に席を配置する

  • テーブル間の移動のしやすさにも配慮する

地域慣習を踏まえた席次の考え方

日本の一部の地域では、独特の席次の慣習が根付いています。

代表的なものとしては、北海道や東北地方の「親→親族→職場関係者・友人の順」という配置方法が挙げられます。

こうした慣習は、地域の歴史や文化に根ざしたものです。新郎新婦様のルーツとゲストの出身地を考慮しつつ、どの慣習に従うのかを事前に決めておくことが円滑な席次づくりのコツといえるでしょう。

マナーを大切にしつつも、カップルらしさが伝わるような席次表を作ることで、ゲストの笑顔があふれる素敵な結婚式になること間違いなしです。


席次表のトラブル対策

結婚式の準備で重要な役割を果たす席次表ですが、思わぬトラブルに見舞われることもあります。ここでは、よくある席次表トラブルへの対策をご紹介します。

直前のキャンセル・欠席者への対応方法

結婚式直前のゲストのキャンセルや欠席は、席次表の変更を余儀なくされるトラブルのひとつです。このような場合、できるだけ速やかに主催者側に連絡を入れることが大切です。

キャンセルや欠席の連絡を受けたら、以下のように対応しましょう。

  • 欠席者の席を詰めて調整する

  • 近くの席の人数バランスを保つよう配慮する

  • 必要に応じて印刷し直す(手作りの場合は修正が容易)


席次変更時の効率的な修正方法

席次表の変更は、修正箇所が多岐にわたると非常に手間がかかります。効率的に修正するためのポイントをご紹介します。

  1. 表計算ソフトを活用し、シート上で簡単に席順を組み替える

  2. デザインの調整は最小限に抑え、修正箇所のみ変更する

  3. 印刷直前のデータを複数バージョン用意し、変更に備える

トラブル予防のための事前準備

席次表トラブルを予防するには、入念な事前準備が欠かせません。ご紹介する対策を講じておくことで、トラブルのリスクを大幅に下げることができます。

事前準備項目 ポイント

ゲストの正確な情報収集 出欠確認や記名事項は早めに確定する

ゲスト同士の関係性の把握 親族関係や友人グループを事前にリサーチする

マナーに則った席順設計 席次の基本ルールに沿って配置する

製作スケジュールに余裕 印刷や手配に十分な時間を確保する

結婚式の席次表づくりは、新郎新婦様にとって大切なタスクのひとつです。トラブルを避け、ゲストに喜んでいただける席次表を完成させるためにも、早めの準備と入念な確認を心がけましょう。

席次表はおもてなしの第一歩

結婚式の席次表は、ゲストの皆様へのおもてなしの第一歩です。

席次表は単なる座席の案内図ではなく、結婚式の雰囲気づくりに欠かせない重要なアイテムです。

席次表が結婚式の雰囲気を作る

席次表は、結婚式場の雰囲気づくりにも一役買います。

おふたりのこだわりが詰まったデザインの席次表は、ゲストの目を引くだけでなく会場の印象を高めてくれるでしょう。

席次表作りの選択肢としては、以下のような方法があります。

方法 平均費用 メリット デメリット

会場に依頼 741円/部 マナー指導、他の打ち合わせと同時進行可 高コスト、デザイン選択肢が限定的

外部に全面委託 302円/部 豊富なデザイン、比較的リーズナブル 細かい要望対応は事業者による

外部に一部委託し手作り 208円/部 コスト抑制可、家族で共同制作可 手間と時間が必要

完全手作り 104円/部 最もローコスト、高いカスタマイズ性 技術・知識が必要、時間がかかる可能性

どの方法を選ぶにせよ、席次表のデザインは、式場の雰囲気や、おふたりのお人柄が伝わるようなものを選ぶのがおすすめです。

席次表から始まるハッピーウェディング

素敵な席次表を手に取ったゲストは、おふたりの結婚式への想いを感じ取ってくれるはずです。

おもてなしの心が詰まった席次表は、ゲストとの一期一会の出会いを演出し、一生の思い出に残るハッピーなウェディングのスタートを切ってくれることでしょう。


結婚式の準備に欠かせない席次表は、ゲストへのおもてなしの第一歩です。

おふたりのセンスが光る素敵な席次表は、ゲストをお迎えする感謝の気持ちを表すとともに、アットホームで心温まる結婚式の雰囲気を作ってくれます。

おふたりらしさあふれる席次表づくりを通して、ゲストの笑顔があふれる最高の一日になりますように。ご不明な点がございましたら、お気軽にご相談ください。



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